はるか昔から、水星は、ギリシャ神話に出てくる伝令と商売の神・ヘルメス(ローマ神話におけるメリクリウス、英語読みマーキュリー)に重ねられてきました。
ヘルメスといえば、生まれたときから聡明で、口達者。
コミュニケーション能力が高く、神々の伝令者として大いに活躍した神です。
なぜ、水星は、ギリシャ神話のヘルメスに重ねられたのでしょうか?
本記事では、水星が伝令・商売の神ヘルメスに重ねられた理由と、水星が象徴するものごとについて、見ていきます。
水星が伝令と商売の神・マーキュリーの特徴を持つ理由
太陽の1番近くを公転している、水星。
ホロスコープ上でも、太陽にピッタリとくっついて回っています(必ず、太陽とおなじのサインか、隣のサインにいます)。
実際に空を見上げたときにも、水星の位置は、太陽から大きく離れることがありません。
常に、太陽の近くに位置しているため、水星が観測できるのは、日がのぼった直後か、日が沈んだ直後に限られます。
空にその姿を現したかと思うと、次の瞬間には、すぐさま消えてしまうのです。
非常に、すばやい天体ですね!
太陽の周りを一周するまでにかかる期間(公転周期)も約88日と、動きがとっても早いです。
夜空をすばやく移動します。
これは、2022年6月19日〜30日の水星と金星の動き(どちらも順行中)を表した図です。
この図からわかるように、たった12日のうちに、水星はこんなにも移動してしまうのです。
右上にある金星と比べても、動きがだいぶ早いことがわかります。
こういった動きのすばやい水星の様子が、神々のあいだを飛び回るように移動していた伝令と商売の神・マーキュリーと重ねられ、
水星は、マーキュリーの特徴を持つ!
と、されるようになっていきました。
伝令と商売の神・マーキュリーには、
- 高いコミュニケーション能力
- 神々をつなぐ
- 生まれたときから聡明で雄弁
という性質があります。
こういったマーキュリーの性質が反映された水星を見ることで、あなたの
- コミュニケーションの取り方
- 人間関係のあり方
- 生まれ持った才能
がわかると定義づけられました。
水星が意味するものごと
水星が象徴するものは、「コミュニケーションの取り方」「人間関係のあり方」「生まれ持った才能」だけではありません。
ほかにも、さまざまなキーワードが割り当てられています。
以下に、水星が象徴するものをまとめておきます。
守護星座 | ふたご座・おとめ座 |
キーワード | 速力、伝達、知識、技術、言語、知能、機敏、機転がきく、商才、欺瞞、拙速、不信、虚言、無責任、詐欺性、軽率、飽きっぽい、通信、器用、鋭い頭脳、敏捷な行動、理知的、情報通 |
数 | 5 |
曜日 | 水曜日 |
色 | ライトブルー |
宝石 | トルコ石 |
花・植物 | 野の花、小さい花 |
人物 | スポークスマン、知識人、兄弟姉妹、ジャーナリスト、記者、商人、泥棒 |
場所 | 情報に関係する場所、書店、図書館、学校 |
物 | 本、文房具、通信機器 |
水星を見れば、あなたの兄弟姉妹や、あなたの商売人としての姿が見えてくるのです。
おわりに
以上が、水星が「伝令と商売の神・ヘルメスに重ねられた理由」と、それによって「水星が象徴するようになったものごと」についてでした。
動きの速い、水星とヘルメス(メルクリウス、マーキュリー)だったので、古代の人々はその動きから、水星=ヘルメスと考えたのですね!
自分の水星星座を見ると、コミュニケーションや生まれ持った才能が分かります。
誕生日(太陽星座)からは詳しく見えてこない、あなたの新たな一面が、水星から明らかになります。
自分のコミュニケーションの取り方や才能、気になりますよね!
自分の水星星座がわからない方は、まずはこちらの記事で、自分の水星星座を調べてみてください。